2018年度の行政書士受験生の皆様、こんにちは。
資格の大原で行政書士講座を担当しております松井です。
今回は日本のGDPについてご紹介しましょう。
5月16日に内閣府経済社会総合研究所が2018(平成30)年四半期別GDP速報(1次速報値)を発表しました。
2018(平成30)年1~3月期(四半期)の名目GDP実額は約547.9兆円でした。
四半期GDP の名目成長率は0.4%(年率1.5%)のマイナスとなりました。
GDPの額については、平成27年度の本試験の問題50の選択肢1番で出題されました。
「国内総生産(GDP)とは、一定期間に一国で産み出された付加価値の合計額をいうが、日本の名目GDPの水準は、おおよそ年間500兆円である。」
2015(平成27)年度の当時の名目GDP の額はおおよそ500兆円でしたので、本肢は正しい内容としていましたが、現在では約547.9兆円に増加しています。
本試験では平成19年度にも日本のGDPの額について出題されています。
要注意ですね。
この選択肢ではGDPという用語の意味、名目GDPの額が問われています。
そもそもGDPとは何か、確認しておきましょう。
一定期間内に国内で産み出された財やサービスの付加価値の総額です。
一国の経済規模を示す指標になります。
付加価値は、最終生産物を市場価額で合計し、そこから中間生産物の価額を差し引いて計算します。
次に名目GDPとは何でしょうか?
実はGDPには名目GDPと実質GDPの2つがあります。
名目GDPは、実際に市場で取引されている価格に基づいて推計された数値です。
実質GDPは、市場での取引価格から物価の上昇分や下落分を除いた値をいいます。
そして、
(当年のGDPの額―前年のGDPの額)÷前年のGDPの額×100
という計算式によりGDPの成長率が算出できます。
GDPが前年に比べてどれくらい伸びたか、を計算すると経済がどれくらい成長したかがわかるということになります。
始めにご紹介しましたデータは四半期別の数値でしたが、2016(平成28)年度での数値とその推移を見てみましょう(年次推計といいます)。
2016(平成28)年度の名目GDPの額は約539.3兆円でした。
名目GDP成長率は1.0%の増と5年連続のプラスでした。
わが国の名目GDPは世界で何位なのでしょうか?
日本は世界第3位です。
1位はアメリカ、2位は中国でした。
日本の名目GDPは、2016(平成28)暦年には世界のGDPに占める比率は6.5%となりました。
一人当たりの名目GDPの額はいくらになるでしょうか?
約424.9万円となり、前年度より4.8万円増、5年連続の増加でした。
この金額はOECD加盟国中、18位でした。
いかがでしょうか?
ありがとうございました。