この記事をシェアする!

2018年度の行政書士受験生の皆様、こんにちは。

資格の大原で行政書士講座を担当しております松井です。

6月1日に厚生労働省は、平成29(2017)年人口動態統計月報年計(概数)の結果を発表しました。

出生・死亡・婚姻・離婚・死産の5種類の「人口動態事象」について、我が国では、厚生労働省が人口動態統計を作成しているのです。

人口動態調査は、我が国の人口動態事象を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的とする調査です。

今回の結果は、平成29年に日本において発生した日本人の事象を集計しています。

今回はこの中からデータをご紹介してまいります。

まず、出生数です。

出生数は、946,060人(約94万6,000人)で過去最少でした。

前年からは30,918人(約3万1,000人)の減少です。

次に合計特殊出生率は、「1.43」でした。

合計特殊出生率とはどのような数値でしょうか?

その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数のことです。

平成28年の合計特殊出生率は「1.44」でした。

平成29年は0.01ポイント低下していますね。

この数字は人口置き換え水準を下回るものです。

人口置き換え水準とは何でしょうか?

それは、現在の死亡の水準を前提としたとき、人口が長期的に増えも減りもせずに一定となる出生の水準をいいます。

つまり、このまま今の人口が維持されるための合計特殊出生率をいいます。

2人で一組の夫婦から子供が生まれますから、2人の子どもが生まれて人口の増減はなく、横ばいとなります。

平成28年においてはその数字は2.07となっています。

1.43は2.07よりも低い数字ですから、このままですと、人口が減少していくことが予想されます。

なお、簡単に出生数の年次推移をご紹介しますと、平成18年から上昇傾向が続いていましたが、平成26年には低下し、平成27年には再び上昇し、平成28年より再び低下しています。

上昇と下降を繰り返していますね。

最後に死亡数をご紹介しましょう。

平成29年の死亡数は1,340,433人(約134万人)と、戦後最多となりました。

前年から32,685人(約3万3,000人)の増加です。

さらに、この死亡数を死因順位別に見てみましょう。

1位 悪性新生物(腫瘍)   373,178人(約37万3,000人)27.8%
2位 心疾患(高血圧性を除く)20,4203人(約20万4,000人)15.2%
3位 脳血管疾患       109,844人(約11万人)8.2%

いかがでしょうか?

ありがとうございました。

松井講師の「ここがポイント!」の目次に戻る

この記事をシェアする!