2018年度の行政書士受験生の皆様、こんにちは。
資格の大原で行政書士講座を担当しております松井です。
今回は「一般会計予算」ご紹介しましょう。
まず予算とは何でしょうか?
予算とは一会計年度における歳入・歳出の見積もりです。
一会計年度とは4月1日から翌年の3月31日までの1年間です。
歳入とは収入、歳出とは支出のことですね。
つまり、予算とは1年間にいくらお金が入ってきて、いくらお金が出ていくか、についての予測ということですね。
財務省から発表されている平成30年3月28日に成立した一般会計予算額は97兆7128億円でした。
およそ97.7兆円ですね。
この膨大な金額を国家は何から得ているのでしょうか?
まず、歳入項目と金額、歳入全体に占める割合をご紹介しましょう。
1位 租税及び印紙収入 59兆790億円 (約59.1兆円)(60.5%)
2位 公債金 33兆6922億円 (約33.7兆円)(34.5%)
国家にとっての重要財源は何といっても私たち国民から徴収する税金ですね。
次に多い項目が公債金です。公債とは国が国民等からお金を借りることです。
国は国債という債券を発行して国民等に買ってもらうのです。
更に税収の内訳はどんなものでしょうか?
税収のなかで金額が大きい順番に並べてみました。
カッコ内は歳入全体に占める割合です。
1位 所得税 19兆200億円(約19兆円)(19.5%)
2位 消費税 17兆5580億円(約17.6兆円)(18.0%)
3位 法人税 12兆1670億円(約12.2兆円)(12.5%)
さて、今度は歳出項目をご紹介しましょう。
まず、大きな目で見ますと2つの項目に分けられます。
1位 基礎的財政収支対象経費 74兆4108億円(約74.4兆円)(76.2%)
2位 国債費 23兆3020億円(約23.3兆円)(23.8%)
国債費とは国が国民等から借りたお金を返す、つまり借金の返済のために使うお金のことです。
基礎的財政収支とは何でしょうか?カッコよく言うと「プライマリー・バランス」と言います。
考え方をご紹介します。
歳入の中から借金(公債金)で賄っている金額を差し引きます。
つまり、税収などの純粋な収入ですね。
そして歳出の中から借金を返済するための金額(国債費)を差し引きます。
即ち、純粋に必要な経費ですね。
この収支のバランスが基礎的財政収支(プライマリー・バランス)です。
このうち、歳出の中から借金を返済するための金額(国債費)を差し引いたものを、基礎的財政収支対象経費といいます。
最後に、基礎的財政収支対象経費の内訳をご紹介しましょう。
1位 社会保障費 32兆9732億円(約33兆円)(33.7%)
2位 地方交付税交付金等 15兆5150億円(約15.5兆円)(15.9%)
3位 公共事業費 5兆9789億円 (約6兆円)(6.1%)
ありがとうございました。