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行政書士受験生の皆さん、こんにちは。

大原の専任講師の松井です。

今回はクイズから始めましょう!

次の文章は「○」でしょうか、「×」でしょうか?

「日本は人口減少局面にあるが、人口が減少しているのは地方圏ばかりではなく、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県全体においても深刻な少子化を背景に、近年、人口が減少に転じた。」

答えは「×」です。

なぜなら、日本は人口減少局面にあるが、1都3県全体においては、人口が増加しているからです。

実はこのクイズは平成26年度の問題53での選択肢エで出題されたものです。試験ではこのような視点からも出題されています。

4月10日に国立社会保障・人口問題研究所が平成27年国勢調査の確定値が公表されたことを受けて日本の総人口は平成77年には、8808万人になるとの将来推計人口を発表しました。日本の人口が1億人を下回るとの予測ですね。

ところで、日本の総人口は何人か、ご存知ですか?

平成27年国勢調査によれば1億2709万人(約1億2700万人)です。

日本の将来推計人口とは、全国の将来の出生、死亡、ならびに国際人口移動について仮定を設け、これらに基づいてわが国の将来の人口規模ならびに男女・年齢構成の推移について推計を行ったものです(対象は外国人を含めた日本に在住する総人口)。

今回の推計のポイントを2つほどご紹介しましょう。

まず1つめです。

総人口については、前回の平成24年推計と比較して人口減少の速度や高齢化の進行度合いは緩和傾向にあるとされています。高齢化率(65歳以上人口の総人口に対する割合)は平成27年の26.6%から平成77年には38.4%へと上昇すると予測されています。

総人口に占める高齢者の割合については平成27年度の問題53でも出題されています。関心を持っておく必要がありますね。

次に2つめのポイントです。

30~40歳代の出生率実績上昇を受け推計の前提となる合計特殊出生率は上昇するとの予測です。

合計特殊出生率とはどのような数値でしょうか?

その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数のことです。簡単に申しますと、1人の女性が一生の間に生む子どもの数ということです。

合計特殊出生率は、近年の30~40 歳代の出生率実績上昇等を受け、前回の推計では平成72年の合計特殊出生率は1.35とされていましたが、今回の推計では1.44(平成77年)に上昇するとの予測がなされました。

いかがでしたでしょうか?
ありがとうございました。

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